少年フラフラ。
2021年 02月 09日
中学の時、告白された。勉強に集中したいからと、何度も断っても、「好きです」と言われて、もういいや、付き合うよ。と言った。
かなり早かった。早熟だった。
相次いで中学にカップルが成立していく。
ただ、誰ともなしに「この学年には、日本人じゃない奴がいる」と言い出した。
後に、イジメを助長する男女だが、放課後になっては、招集をかけて、そんな事を言っていた。
「みんな、漢字の日本名やから、どうでもええやん」と、言ったけど、
「通名がある」と反論された。
当時の先生は相談乗らない、むしろ不純異性交友と殴ってくる。90点のテストは60点。学校を蝕む悪意。
イジメの男女は「どうやったら、付き合えるん?」と言っていたが、差別してたら、付き合えない。誰も心を開かない。だから、俺も言わなかった。
あいつらは、近所のクラスメイトにも「ザイニチが!」と言っていた。
教師は気付いていて、イジメ側にはたいした役割を与え無かった。
中学2年ごろ、親の気まぐれで、グアムに行った。ずっと雨で、食べ物はナシゴレンで、飽きていた。ある日、商店街みたいな所に行くと、焼肉屋があった。食事終わって、この変わった文字の新聞何?おばちゃん。と言うと、「ああ、ハングル!」と言った。韓国語?とか思って、どうしてグアムにいるの?と聞いたら、「日本だと、日本人じゃないって言われるし、祖国帰ると、韓国人じゃないって言われる。結婚できたから、グアムで小さい焼肉屋することにしたの」…そこで、中学のイジメの加担側は、そういう事がしたいんや…とわかった。日本人でも、韓国人でも無くする、「ザイニチ」にしたいんや。
恋愛に差別使うなんて最低。おばちゃん、新聞貰っていい?いいように使わせてもらうから!。好きにしたらいいよ。おばちゃんは言った。
当時の教師と話し合って、ハングルを混ぜたフリーペーパー作っていいか、と訊ねたら、あんたは、優しいから、いいよ。と言われて、ハングル語を混ぜて、フリーペーパーを作った。
中学生の時、沢山の悩み相談を受けた。
「みんなが、昨日から無視する」
「それって最低やな!」
「そう言われると、私泣きそう」
イジメ側が、「あいつは多分、ザイニチ」と言っていた。知ってる。すごいムカつく。
フリーペーパーは、卒業アルバムと一緒に配った。
一部成功。笑いで、ザイニチでも良いやんって空気になった。
一部失敗した。「この学年には、ザイニチの校区がある」あれは、フォロー出来なかった。
フリーペーパーを作ると、脱力感で高校3年間は、人種について語りたくなくなった。
あれも、フリーペーパーだから、できた事で、大手、雑誌、映画には、言ってはいけない事がある。と知った。
俺も伝え方が正しかったとは言えない。
HNNBSL