行け！宝塚西高校写真部！

「写真部です！宜しくどうぞ！」

チラシを受け取った前田は、逡巡した。

美術大学にゅうがくする為に、デッサンの下手な自分には写真部は相応しい。

「すぐ、部員は埋まるのだ。サインしてくれないかい？」

OBの西岡は、会議用に校庭に引っ張り出されたテーブルから、前田を見上げながら言った。

前田一徳。サイン。

「おい、ハヤシ、この字体は女子ぞ。。。ごにょごにょ」

林「偽ラブレターに使えるな！これで部員の収入はアップだ！」

西岡「川口を釣るか、山地を嵌めるか…」

林「前田くん、他にもラブ…文字を書けないかい？パターンと言うか」

前田「僕は将来的に雑誌社で働きたいので、フォントを研究…」

西岡「君は名誉部員だ！握手しよう！」

こうして、春、宝塚西高校写真部の一年目は始まった。。。

押忍！宝塚西高校写真部！