「喜柳」(天神)
2023年 05月 25日
まだお酒の味もよくわかってなかった頃。歌い始めたライブハウス「照和」で出会った仲間たちと飲みに行く場所はだいたい決まっていた。安くて遅くまで開いている焼き鳥屋か屋台だ。
今は市の政策によってだいぶ数が減ってしまったけど、天神の大通り沿いにはかつてたくさんの屋台が並んでいた。横を通ると豚骨スープのイイ匂い(あれをクサイと言う人を理解できない)がぷーんとして、ついついのれんをくぐりたくなる。
お酒を覚えたての19歳(そもそもまだ未成年)にとって、のれんの向こう側は小さな別世界だった。裸電球に照らされた赤ら顔のオヤジたちとギュッと肩を並べて飲んでいると、自分もぐんと大人になったような気がしたし、たまに隣りのサラリーマンからビールを奢ってもらったりなんかして、人情味も感じれるのが屋台のいい所だ。
あの頃いちばんよく行ってた屋台が「喜柳」。だいたい焼き鳥2〜3本とおでん2個、シメにラーメンで照和の仲間たちと夜な夜な語り合っていた。あれは間違いなく青春だったと思う。「青い春」という歌も作ったほどだ。
そんな「喜柳」に出来たての彼女を連れて行ったある夜のこと。ふと見たカウンターの向かい側に見たことある顔のオヤジが座っていた。そのオヤジは俺と目が合うやすごーく聞き慣れた声で「お前な、若い女の子を泣かすんじゃなかばい」と説教してくるではないか。俺は思わず金八っつぁん!と叫びたくなった。だって目の前に座っているそのオヤジは武田鉄矢だったのだから。

今は市の政策によってだいぶ数が減ってしまったけど、天神の大通り沿いにはかつてたくさんの屋台が並んでいた。横を通ると豚骨スープのイイ匂い(あれをクサイと言う人を理解できない)がぷーんとして、ついついのれんをくぐりたくなる。
お酒を覚えたての19歳(そもそもまだ未成年)にとって、のれんの向こう側は小さな別世界だった。裸電球に照らされた赤ら顔のオヤジたちとギュッと肩を並べて飲んでいると、自分もぐんと大人になったような気がしたし、たまに隣りのサラリーマンからビールを奢ってもらったりなんかして、人情味も感じれるのが屋台のいい所だ。
あの頃いちばんよく行ってた屋台が「喜柳」。だいたい焼き鳥2〜3本とおでん2個、シメにラーメンで照和の仲間たちと夜な夜な語り合っていた。あれは間違いなく青春だったと思う。「青い春」という歌も作ったほどだ。
そんな「喜柳」に出来たての彼女を連れて行ったある夜のこと。ふと見たカウンターの向かい側に見たことある顔のオヤジが座っていた。そのオヤジは俺と目が合うやすごーく聞き慣れた声で「お前な、若い女の子を泣かすんじゃなかばい」と説教してくるではないか。俺は思わず金八っつぁん!と叫びたくなった。だって目の前に座っているそのオヤジは武田鉄矢だったのだから。

ボギー
by a9records
| 2023-05-25 18:56
| ボギー
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